「――――んぁ…アンッ!はぁアン!!」

まだ冷える二月半ば。いきなり外気に晒された素肌は、いつもより白く、小さく震えている。

そこに手を滑り込ませると、サラサラした感触に眩暈がした。

脇腹から胸元にかけて撫で上げると、寒さとは違う震えがサンジを襲う。

不安に顰めた眉間と潤んだ瞳が堪らなく俺を煽った。

「―――ゾロ……」

んな可愛い声出すな。止んなくまるだろ。

「解んねェ」

「ア…?」

「人肌かどうかなんて、比べねえと解んねェってったんだよ」

その体制のまま、俺は肌蹴させたシャツはそのままに、バックルを外してベルトも引き抜いた。

小刻みに震える真っ白な肌に手を這わせながら、耳元にそっと囁く。

「…これじゃテメェの方が冷たいぜ?失敗かよ…あのチョコ」

「んぁ…ッはぁ」

耐えるように首を横に振りながら、堪らずにもれた声が夜中のキッチンに

妖艶に響いて・・・。

「なぁ?どうだ」

仰け反るサンジの首筋に、先程のチョコを塗付ける。

「ッ!!ヤ…ぁん、メロ…テメ…」

嫌だと頭を振って見上げる目元は薄っすらと朱に染まっていた。

「なぁ、俺じゃ解んねェんだよ。サンジ?」

「…ッつぁ、はぁ…にが…だよッ…」

「ちゃんと人肌?」

「ぅあ、だ…ぃじょぶ…ッ!だから…」

首筋のチョコが垂れてきて、サンジの胸を滑る。

俺は襟首を開いて垂れてきたそれを舐め取った。

「ッ!!!ッあ」

途端に跳ねた腰を押えて、舌で掠められてふつりと立ちあがった胸の突起に

甘く歯を立てた。

「………んぅ…」

手の平で口を押えて必死に声を殺すサンジに煽られ、更に執拗にそこを攻めた。

舌全体で確かめるように乳輪を描き、下から押し潰すように舐め上げ、先端を唇で挟んで

擦り上げる。そこが硬く反応を示し出すと触れるか触れないかのギリギリぼタッチで弄った。

「んぅ…ッぁん、はッあぁ…」

口を押えていた手も、今は痛いほど俺の髪を梳き、白い指先が更に白さを増していて。

そのまま唇を下に落としても、サンジの指は離れる事も無い。

それに気をよくした俺は顔を上げ、性急に接吻けた。

「ん…んぁッ」

口腔内を荒らしながら、奥に引っ込んで逃げる舌を追いかけて絡め取る。先っぽを

柔らかく噛んでやると、自然と回される細い腕。名残惜しいサンジの甘い舌を、一度

軽く吸い上げて唇を放した。紅く熟れた唇と、ようやく開放された激しい接吻けの余韻に、

潤んだ蒼い綺麗な双眸に、胸が締め付けられた。

―――何て言うか・・・・―――

腰にクるよな・・・///

紅い目元に一つ口付けて、肩にかかっていたシャツも完全に脱がせると、

脇腹に手を這わせる。

怖がらせないように、鼻先で煌びやかな金髪を掻き分けて、耳朶を甘噛みした。

「ッはぁ・・・!ヤ・・・んぁ、ぁん」

耳元にチュクチュクと直接響く、ダイレクトな厭らしい水音に聴覚を犯されたのか、

じれったそうにサンジが体を捩る。

片手で胸の突起を弄りながら、もう片方の手を下股へと滑らせた。

「―――ひぁッ!ぁん」

すでに熱く頭を持ち上げていたサンジを包み込み、

緩く扱いてやるとそれだけで先走りの液が溢れ出す。

竿を扱いて、亀頭を押し潰す。

敏感に反応するソレと、快感のタメにビクビクはねる体。サンジの痴態を

舌舐めずりをしながら、一心に見詰めた。

「やッ、もぅ・・・い、からぁ・・・ッ!ロ、ゾロぉ。――ッあ」

サンジへの奉仕に夢中になっていた俺の手を、力のなくなった細い手が先を促すように

制した。可愛そうなくらい、快楽に溺れた双眸。

「あぁ、悪かった」

サンジの先走りで濡れた指を秘部にあてがうと、経験からか難なく飲み込んだ。

ひどく熱くて狭い肉壁が、もっと奥へと誘うように伸縮を繰り返す。

「堪んねェ・・・・・・」

それは男の本能を煽るのに充分過ぎるモンで、俺の口元にも知らずに

笑みが宿る。先走りの体液で後ろも潤い、更に2本に増やした指もすんなり受け入れた。

所狭しと前後左右に動かして、サンジのポイントを探ってやる。

「ッあ!んっぁはぁぁッ!!やァッ!」

指先で、見つけたしこりを抉るように動かすと、一際艶っぽい声を上げて、

ビクビク痙攣を起こす。

「ッも・・・ぅア、ヤ・・・っかしく、なっち・・・まぅッ!!――ッあぁ、ん」

そろそろ、限界・・・。

「はぁッ!も、焦らすんじゃ・・・ね、ョ…クソ野郎ッ!」

まだ、んな口が聞けんのかよ・・・。

「がっつくなって・・・淫乱コック」

元よりそんな余裕なんてない。

俺は指を引き抜き、ソコに既に熱く猛っていた己をあてがった。

「ひッぁあ・・・ッぁん、あはぁあッ―――」

「……ッは、キツ…おい、サンジ。息吐けよ・・・」

息を止めるサンジの胸元をゆっくりゆっくり撫でてやる。

虚ろな目をしてやがったが、それでも腰が少し浮いたのを見逃さず、

俺は一気に根元まで打ち付けた。

「―――ツ!んぅ」

「やっぱ・・・テメェん中が熱ぃな」

「ツん、ふぁ・・・ぁン」

流れた涙を舐め取り、ゆっくりと体を進めた。

「―――動くぞ・・・」

「ッッ!!―――ッは、うぁあ、ッやぁんぁ…ひぁああッ!!」

ぐちゅぐちゅと響く厭らしい音とサンジの喘ぎに、追い詰めるつもりが追い詰められている。

みっともねェから黙ってるけどよ・・・。

抽出と挿入を繰り返しながら、俺の腹筋で擦られて打ち震えるサンジ自身を握って、

上下に扱く。

キッチンの円窓から差し込む淡い月明かりに溶けちまいそうな柔らかい蜂蜜色の髪を振り乱し、

紅潮した頬から汗の珠が飛び散る。

「ッは、ロ…ゾロ!俺・・・、ぁんッあ、もッひぁ・・・ダ・・・ダメェ・・・ッ!!」

「・・・――――俺も・・・。っッ行くぜ?」

更に抜き差しの速度を上げた。目の前がチカチカしやがって・・・。

「ッはぁあッ、んぁッ!!―――ひぁあ、んぅ!!」

「ッく・・・!!」

―――そのまま、最後の理性で俺とサンジは一緒に精を吐き出した。

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「―――――・・・・悪かった」

「・・・・・・・・」

「テメェがあんな顔してっから、誘ってんのかと思ったじゃねェかよ・・・」

「―――ッ!!俺のせいかよ!?こんの性欲絶倫全身下半身腹巻クソエロ剣豪が!!勝手に

誘われてサカってんじゃねェよッ!!!!!」

「だから悪かったつったろが。いいじゃねェかよ、テメェも楽しんだんだしよ」

時間は明け方5:37分。

あの後更に第7ラウンドだめ延長し、チョコを作る時間が無くなったと、

サンジの怒りを買っちまった。

「怒んなよ。出来てんじゃねェか、チョコケーキ」

そう、あれから時間が経って固まって、ムースには使えなくなったからと、

緊急に変更してケーキにしたんだよな。この編の機転ってのぁ感心するよな・・・。

もう一度溶かせばいいと言った俺に、盛大な踵落としを食わせたりはしたが、

なかなか美味く焼けたと言ってたのに・・・何だよ、この不機嫌さは。

「――――テメェ用に・・・」

「・・・・あぁ?」

「甘くないヤツ・・・作るはずだったんだ・・・」

すっかり着替えたエプロンの裾を見つめながら、サンジは拗ねたように唇を尖らせて呟いた・

――――・・・・・こりゃあ俺の自惚れぼれってわけじゃなくて。

サンジの不機嫌の理由ってのぁ・・・俺用の特別なチョコを・・・、作れなかったから、なんだよな?

―――やっべェ・・・なんて言うか・・・コイツ!マジ可愛過ぎ―――

「心配すんな」

「あ?っちょ、んんぅ」

サンジの腰を俺の下股に引き寄せて、もう何度重ねたか知れねェ唇にキスをした。

「ッんぁ・・・テ、テメェ///」

先程の行為のさいか、キスだけで蕩けた瞳で睨みやがってるが・・・、逆効果だな。

「大丈夫だ」

「だから、何がだよッ!!」

「甘いモンには慣れてるからよ」

そう言って、可愛い唇を突付くと、手品みてェに真っ赤になりやがって・・・。

「馬っ鹿・・・。テメ、クサ過ぎんだよ・・・」

恥かしそうに俺の胸元に顔を埋めるサンジが可愛くて。

第8ラウンドを開始しようとした甘ったるいキッチンが、更に甘い匂いに誘われて

やって来た船長によって、戦場と化したのは、それから数分後の話。

HAPPY*HAPPY*VALENTINE*

★★★★★★★★★★★END★★★★★★★★★★

サンゾロに改装する前のゾロサン壊れSsをちょっと書き直して再アップ(汗)

一応、バレンタイン物として今回。

ちょっと楽しかったりしました、ゾロサンも(笑)こんな感じに気紛れに

色々書いていきたいかも…

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