「ねぇ、こんなモンでいい?」
「あぁ…それくらいで大丈夫vさすがナミさんvv」
「なぁなぁ、サンジ〜!!こっちは?」
「おうルフィ、テメぇにしちゃ上出来だ。次ぎはコッチをこうだ」
「コックさん、あたしのはどうかしら?」
「あ〜vvvもう言う事なし!最高だよ、ロビンちゃんvv」
「サンジ〜…サイズはコレでイイか?」
「ん、ぴったしだな!よくやったぞ、ウソップにチョッパー♪」
あれからすぐ、皆を起こして朝食を済ませて、あたしはサンジ君に習って初めて ケーキを焼いてる最中。
サンジ君自慢のレシピで焼いたオレンジを練り込んだスポンジはあたし。 間に挟むクリームはルフィ。 デコレーション用の、オレンジピールはロビン。 ラッピング用の箱はウソップとチョッパーが作ってくれた。
顔中をクリームで汚したルフィが、あたしの横にたって、 嬉しそうに笑った。
「ナミ、凄ぇぞ!こんなん出来しまうなんてコックみてぇだ!」
「そんなに巧くないわよ…」
ルフィの台詞に、恥かしくなって、あたしは焼きあがったケーキを 隠すように抱き締めた。
「さて、ナミさん…後は邪魔にないから、好きなように飾ってみて」
「……うん、ありがとうv皆」
ルフィの作ったクリームで固められたケーキに、ロビンの作ったピールを乗せて、 絞りクリームで「happy birthday」のロゴを描いた。 サンジ君にやって貰った方が断然綺麗で見栄えがいいけど、コレはあたしからの 気持ち…。 大好きな人への、いっぱいの気持ち。
「ゾロ、カモメは捕まったか?」
ロビンはラッピングしてくれてる間、 サンジ君はラウンジの外でのお役目を言い付かった ゾロに、煙草を燻らせながら歩み寄った。
「……おう、コイツだろ?」
ゾロの手にはいつものカモメ便のカモメが、バタバタと暴れながら納まっていた。
「馬鹿、ちゃんと事情話しとけよ;暴れてんじゃねぇか;」
サンジ君は、速達で頼みたい物があるとちゃんと告げて、 カモメに了承を取ってくれた。
そして…。
「行ったな〜…カモメ」
「そうね…」
あたし達は、ココヤシ村に向かって飛んでいくカモメを、甲板で見送った。
「さて、じゃあ明日は俺達でパーティーでもすっか!」
ルフィの声に、あたしは笑って、大きく頷いた。
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「ゲンさ〜ん!!ナミから宅配便が来たわ!!」
「ナミから???!!」
速達で届いた荷物を、ゲンさんのウチで紐解いて中の手紙を取り出した。
「手紙も入ってたわ、今読むわね」
「荷物も開けるから早く読め!……何が入ってるかちょっと恐い気もするがな…」
「やだ、ゲンさん何言ってんだよ」
小さく笑って、ノジコは手紙を読み始めた。
「『ノジコ、ゲンさん、皆元気?あたしは、毎日馬鹿なクルーに囲まれて、 元気にやってるわ…。 今日はベルメールさんの誕生日だから…うちのコックに教えて貰って 、初めてケーキを焼いたの。 って言っても、あたし一人で作ったんじゃないけど。』…へぇ、荷物はケーキだって、 ゲンさん崩さないようにあけてよ?」
「……解っとる!」
「『ベルメールさんの蜜柑は、船の上でもしっかり実のってるから、 蜜柑いっぱいのケーキにしたの、一切れ、ベルメールさんにも味見させてね? このケーキは、ココヤシ村で辛かったり…苦しかった日でも… あたしの事大事に護ってくれて、ずっと信じてくれた皆への、 感謝の気持ちでもあるのよ…。 このケーキみたいに…皆に囲まれて…優しい気持ちで包まれて… あたし、本当に感謝してる…』」
「……」
「『手紙嬉しかった。今夜はウチの船でもベルメールさんのバースデーパーティーよ! ノジコも村の皆と、盛大にお祝いしてね!!』……だって……ゲンさん」
「……言われんでもそうするさ…」
「何よ、ゲンさん…ナミの手紙聞いてジ〜ンときちゃったんじゃない?」
「馬鹿を言え…」
「素直じゃないんだから…って、ゲンさん!何勝手に一人で食べてるのよ!!」
ねぇ…ベルメールさん?
あたし…今凄く楽しいのよ。 海兵だったベルメールさんとは、正反対の道だけど… きっとあたしの事、見守っててね?
お誕生日…おめでとう、お母さん…v
****** ********** ************END
アッキ!!お誕生日おめでと〜〜★☆★ ナミさんの話しでベルメールさんはいつか出したいな、と淡く思ってたんで、今回!! 今日は大好きな友達の誕生日なんで、是非書き上げたかったんです。 二人で居た時間は短かったけど、ミミ(三宮をこう呼ぶのはアッキだけ♪)はアッキが大好きナリ☆ 今日は本当におめでとう!!!! 私事onlyな後書きになっちゃった;
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