今日は凄ぇ天気がいいから。

俺はいつものメリーのフィギアヘッドに座って、

でっけぇ雲と海の境目に目を向けた。

波なんかもほとんどなくって、ただ緩い南風に

煽られて船は進む。

「あ〜…気ぃ持ち〜…なぁ…」

日向ぼっこ〜ルフィ side〜

俺の後ろではゾロが鉄棒を振りながら、ちょうど3607回、って

言ってて、ウソップはマストに寄り掛かってガラスの瓶に入れた

何だか怪しい紫色した液を振っていた。

ロビンは見張り台に上がって、ここからじゃ何してんのかはよく

解んねぇ。

キッチンにはサンジとチョッパーが居て、そこでナミも日誌を書いてる。

「い〜…天気なのにな…」

俺はあいつらが外に来ねぇのが、何だか勿体無ぇような気がして、

今すぐにでも呼びに行きてぇな、って思った。

でもきっと。

サンジは昼飯の用意で忙しくって。

チョッパーはその手伝いを嬉しそうにやってて。

ナミも、のんびりサンジの煎れた紅茶とか飲みながら、たまにしかない

こんな静かな日を、楽しんでるのかなって思ったら。

別に呼ばなくってもいっか。

って、思ったりもした。

相変わらず、水面はキラキラしてて、カモメも鳴いててやっぱり今日は

最高の日だって嬉しくなった。

今日は。

昼飯、外で食おうって、言ってみっかな…そんで皆で騒いで、遊んで、

楽しい事いっぱいすんだ!

「ししし…」

わくわくしながら思わず零れた笑みに、俺は麦わら帽子を脱いで、指で

くるくると回した。

「ルフィー!」

そしたら後ろでナミの声がして、びっくりした俺はフィギアヘッドから擦り落ちそうに

なりながら、声のした方を振り返った。

「何だぁ?ナミー!」

フィギアヘッドに掴まった俺に、ナミは眩しいくらいの笑顔を向けて、大きく手を振った。

「お昼ご飯、出来たわよ〜!!」

早く来なさい、って言ってからキッチンに戻るナミに、俺もおっきく叫んだ。

「ナミ!今日はさ、皆で外で食わねぇか?」

俺の声に、素振りを止めたゾロと、縄梯子から下りてきたロビンと、ゴーグルを外したウソップと。

両手と頭に皿を乗っけたサンジとチョッパーが、「待ってました」って感じで甲板に集まって。

振り返ったナミの笑顔に、やっぱりいい天気がよく似合った。

なぁ。

昼飯食ったらさ?

皆で日向ぼっこしようぜ!って、俺が言ったら。

やっぱり皆、こんな顔してくれんのかな?

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************END************

ちょっと早いケド春の雰囲気で。

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