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「……っは…、ん…」

 

ギッ、と絶え間なく響く耳障りなソファの軋みに

気を留める素振りも見せず、手にしたエースの先端を

親指の腹で撫でながら、先走りの滲んだ俺の欲望で

内壁を摩擦し続ける。

俺の体の下で、時折堪え切れないように零れる

耐え喘ぎ声に、無意識に唇を舐め濡らした。

 

「…エース……」

 

もっと巧く出せると思った俺のエースを呼ぶ声も、

その快楽に掠れちまってて…

 

「エース…」

 

しつこく名を呼ぶ俺に、そろそろと床に手を伸ばしたエースは、先刻

俺が脱ぎ捨てたシャツを拾い上げて、紅潮した肌や顔を隠すように

抱き締めた。

 

「エース…それ…外せ…、ッ」

 

親指で撫でていた先端に、軽く爪を立てると敏感になった体は

仕組んだ通りに跳ねた。

くちゅ、と厭らしい音をわざと立てながら、俺はエースに声を掛けた。

 

「……顔が…よく見えねぇ、だろ…」

 

言いながら、内部に埋めた先端が最奥に当るように更に体を密着させ

、その刺激にも小さく眉を顰めながら、エースが抱き締めたままのシャツに

噛み付いた。

 

「…ッ、…ひ…ん…///」

 

深い挿入に、シャツの下から漏れた声に、軽く喉を鳴らして。

俺に剥されまいとシャツを強く抱き締めているエースの頬に

シャツ越しにキスをした。

 

「……そんなに…シャツがイイのか…?」

 

一週間。

テストでお預け状態だった俺に、そのヤらしくて可愛い顔見せてくんねぇなんて

あんまりじゃねぇのよ…。

俺はその隙間から手を入れて、頑ななエースの頬を、むに、と抓んで問い掛けると、

軽く首を振って否定するエースに笑みが零れた。

そのまま、やんわりとシャツを剥して、赤面しているエースの顎を掴んで

結ばれた唇に舌を這わせた。

 

「…シャツなんか……後で幾らでも貸してやるから…」

 

言いながら、掴み直したエースの腰を突き上げた。

額に張り付いた前髪が、エラく邪魔だったけど、初めて女を抱く

童貞君みてぇに、余裕なくエースの体を揺さ振って、

なぁ…、って小さく声を掛けた。

 

「…ッ、今くらい…シャツじゃなくって…俺の名前呼んで…俺を欲しがれよ…」

 

「ッ…ゃあ……は…、ん///」

 

ずくッ、と深く、速めた突き上げに嬌声を上げて縋るように俺の首に腕を絡めながら

控え目に腰を揺らすエースの耳に接吻けた。

そのまま、耳朶を食んだり耳の内側を舐めながらもう一度接吻けた。

 

「…解ったか…?エース…」

 

自身で最奥を突きながら、掴んだ腰から滑らせた指でエースの先端を更に弄り、

確認するように低く囁いた。

 

「はぁ……ッ、ぁん…ぅ」

 

ゾクゾク、と震えて、俺の問い掛けに何度も頷くエースに頬を緩めて、

今度はちゃんと唇にキスをした。

 

「イイコだな…エース…」

 

遮るものがなくなって、俺の与える快楽に素直に反応するエースの

惚けた表情や掠れた甘い声に気を良くして抽出を繰り返す。

 

「…ん…ッ、ぁ…シャ…ン、ゃ…」

 

力なく首を振って、俺の肩に柔らかく爪をたてるエースの仕草と声に

情欲の色を濃くした目を細めて、乾き気味な自分の唇を舐め濡らして。

自身の先端から既に溢れた先走りで響く卑猥な水音を、更に激しくするように

突き続けながら、前立腺を狙い擦った。

 

「ッひあ…///ゃ…ん…、シャン…ぅ」

 

俺の突き上げに、逃げる様に腰を引くエースを許さず、そのまま腰を掴んで引き寄せた。

 

「…っは…、…ッ…お前に…そーやって呼ばれんの…凄ぇ好き…」

 

一つ一つの突き上げの際に前立腺を擦りながら、微かに掠れた声をやや低めて

囁いた。

 

 

 

 

だってそうだろ…?

 

お前が…呼ぶ名前なんて。

 

俺の名前だけでイイんだ。

 

 

 

「ッ…はぁ…ッシャン…も…イク…///」

 

激しい突き上げに限界、と言うように首を振って告げるエースの額にキスをして、

ゆっくりとギリギリまで引き抜いた。

 

「イイぜ…イケよ…エース……」

 

引き抜いた自身を一気に最奥に突き立てて、エースの先端を引っ掻いて。

 

「…ッひ、あぁ…ッ…///」

 

「……ッく…」

 

一際高い嬌声と共に開放された熱と、連動したキツい締め付けに、

俺もほぼ同時にエースの中に熱を吐き出した。

 

 

 

 

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**********NEXT************

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